介護業界は圧倒的に女性が働く割合が多く、時間的にも融通が利き、時給が高めに設定してある派遣の人気が高まっています。
派遣の中にも勤務期間が30日以内の短期派遣という働き方もあり、特に離職率が高い施設や事業所などでの需要が多い傾向にあります。
介護は人を相手にする仕事ですが、接客業のように絶えず人が変わるのではなく、特定の利用者とじっくりと向き合わなければ成立しません。
介護には決められたゴールはなく、利用者一人ひとりが豊かな人生を歩んでいけるようにサポートをすることが最大の目的になっています。
そのためには、利用者のことをしっかりと理解し、意思疎通をしながら関わっていかないと、自分の意思に反して相手を悲しませたり傷つけたりすることになります。
この点が介護の仕事の最も難しいところだと言えます。
短期派遣では、利用者のことを短い期間に把握しなければならないし、いくら経験や知識が豊富でも人間関係を構築しなければ心のこもった介護業務ができないことがデメリットとして挙げられます。
たとえ一生懸命に頑張って良い関係が築けても、期間が終了して職場を後にしなければいけないのは辛いでしょう。
短期派遣では、介護の仕事が自分に合っているかどうかを、いろいろな職場を回りながら確かめることができます。
また離職理由として人間関係の煩わしさも気にしなくていいのがメリットとして挙げられます。
メリット・デメリットはさまざまですが、経験によって培われる相手を思いやる気持ちや喜ばれるサービスなどをスキルとして習得すれば、どの職場で働いても喜ばれることには違いありません。